旨い芋焼酎を造るために。
中米から南米北部原産と考えられているサツマイモは、ヒルガオ科の植物です。鹿児島には1700年頃に、琉球を介して伝わったとされ、瞬く間に全国に広がりました。食物繊維が多く、温めても壊れにくいビタミンCやカリウムなどの栄養に富み、カロリーは米や小麦の3分の1、昔も今も生活に欠かせない野菜のひとつとして君臨しています。甘藷、唐芋、琉球芋などさまざまな呼び方があるのも、日本人と古くから付き合いのあった野菜ならではのことです。
全国で消費されるサツマイモの約4割は鹿児島県産(2008年現在)です。鹿児島県内で詳しく見ると、南九州市の知覧町や頴娃町、川辺町、指宿市、種子島などサツマイモの名産地がたくさんあります。畑の温度や気温差、土壌の性質などで食味や栄養分も違ってくるさまざまなサツマイモですが、基本的には火山灰でできたシラス台地で育つのに適しており、成長も早いので、幾度となく昔の日本の飢饉を救ったと言われています。とは言っても、簡単に美味しいサツマイモができるわけではありません。
まず土作りから始まります。サツマイモは暑さや乾燥に強いのが特徴ですが、畝を作り腐葉土などで柔らかく湿った土で整えます。そして苗を植えつけます。根と茎を土の中に押し込み、葉は太陽にあたるよう土上に出しておきます。肥料を施したら、次は雑草との戦いです。夏の育ち盛りに葉はぐんぐん成長しますので、除草を行います。芋の種類や栽培方法によっては5月から収穫することができますが、一般的には8月の終わりごろから収穫開始です。
地元鹿児島でもほとんど知られていない幻の芋と言われている、栗黄金(くりこがね)と言う品種の芋を使用。抜群の食味を誇る芋ですが栽培が難しく、収穫量は黄金千貫の6割程度。現在栽培するのはたった7軒の契約農家に限られています。他の品種と全く違いデンプン質が上質ながら相対的に含まれる量が少ないため歩止まりが良くありません。しかしその上質なとろりとした上品な甘味は他の芋では出せないのが特徴です。封を開けるとなんとも言えない上品な芋の香りを感じます。味わいはとろりとした芋の甘味が印象的で、芋の旨みがそのまま蒸留されたような凝縮感とコク。後半の余韻が長く続くあたりにこの焼酎のクオリティの高さを感じます。ロックはもちろんお湯割りにしても楽しめる最高の味わいに仕上がっております。芋焼酎は本来あまり熟成をさせずに楽しむお酒ですが、「風憚」は熟成が進むほどまろやかになり、さらなる魅力を開花させます。
鹿児島県南さつま市加世田は東シナ海に面しており、日本三大砂丘のひとつ吹上浜は約40キロに渡る白砂青松の景勝地でウミガメの産卵地や砂の祭典としても有名な場所です。年間を通じて風の強く、イヌマキという木を各家庭で防風林として使用しています。各家庭と良く手入れを行っており、町並みの美観に貢献しています。その浜に吹き上げてくる強風にイヌマキが憚っている様から付いた名前が風憚です。
お蔵元 | 産地 | 原料 | 麹 | 精麦歩合 |
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吹上焼酎 | 鹿児島県南さつま市 | 栗黄金・米麹 | 黒麹 | -% |
蒸留 | アルコール度数 | 保存方法 | 飲み方 | 化粧箱 | 仕込水 |
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常圧蒸留 | 25.0% | 常温 | ロック・水割り・お湯割り |
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¥1,980
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