刈穂の酒造りの特徴は、蔵伝統の山廃仕込みです。天然の乳酸菌のはたらきと酵母によって約60日間の低温長期醗酵を行い、多様な味成分とキメ細やかな旨味を生み出します。山廃仕込みの酒は料理との相性が良く、食材の味を引き立てながら心地よい喉越しを感じさせます。また、蔵内に生息する自然酵母での仕込みも行っています。
『ヤマト』とは創業家である伊藤家の屋号で、創業当時『ヤマト酒造店』と名乗っていたことに由来します。代々使用されていた酒造りの道具や、樽、仕事着の半纏などに屋号が刻印されています。 今から約150年前の創業者の精神と創業時代の酒造りを受け継ぎ、米も水も特定地域のものだけを使用し、地域性と個性のはっきりした美味しい酒を造ることがやまとしずくのコンセプトです。
出羽鶴蔵の酒造りの方針は『和醸良酒』です。これは代々受け継がれている言葉で、米作り・酒造りの仕事に厳しく向かい合う中で蔵人同士に生まれる結束を和とし、飲む人に幸せを運ぶような美味しい酒を造ることを意味しています。出羽鶴では酒米栽培から杜氏・蔵人が関わり、良質の原料米を育てるところから酒造りが始まっています。地元の良質な土壌を活かし、蔵人を中心に地元農家と酒米栽培会を設立し、栽培技術を磨きながら安定した良質な原料米の栽培に努めています。