朝日酒造株式会社は、1830年(天保元年)創業の蔵元。当時「久保田屋」の屋号で親しまれました。鑑評会などで高品質な酒の知名度が高まり、「久保田」「朝日山」などは、酒どころ新潟を代表する銘柄となっています。酒の品質は、酒米の品質を超えられない。これはかつて朝日酒造の杜氏が語った言葉です。朝日酒造では「酒造りは米づくりから」を合言葉に、とことん酒米にこだわりながら、時代の先端をゆく設備環境と、連綿と続いてきた伝統の技をもって酒を醸しています。
すっきりとした、淡麗辛口の味わい。開発当時は、一般的に甘く強い日本酒が好まれていました。しかし朝日酒造では、これからはすっきり飲める、飲み飽きしない淡麗な酒が好まれると予見し、首都圏の方々に好まれる酒を造ることにしました。現在でも、あっさりとしながら深みとコクがあり、口当たりの柔らかな淡麗な酒は、世代・性別にかかわらず、多くの人々から愛されています。料理や季節にあわせて、冷やはもちろん、お燗をしても楽しめる久保田。華やかな香りや柔らかな口当たりをお好みによ味わうことができます。久保田は飲む人に応える懐の深い日本酒なのです。
越州は、越後の別称です。「淡麗」のなかにも「ふくらみ」をあわせ持つ淡麗辛口の進化系ともいえる銘柄となっております。原料米として使用している「千秋楽(せんしゅうらく)」はわずか40gの種籾から復活させることに成功した、希少な酒米です。(昭和初期までは飯米として一般的に流通していたそうです)千秋楽は、もろみが溶けやすく味の膨らみ、優しい旨味があり、ベタつかない味わいになりやすい傾向にあります。食中酒にベスト。越州の和紙ラベルの中には原料米である千秋楽の稲藁が混ぜ込まれており、ラベルからも風情を感じることができます。